あなたは良い商品を販売しました。 良いサービスもしました。そして、お客さんは笑顔で「また来るよ」と言ってくれたので、次回もきっと来てくれると安心していませんか？ もしそうだとしたら、その考えは大変なリスクを招きます。 何故なら、あなたの商品やサービスにいくら満足したからといって、お客さんがあなたのところに再度やってくる可能性はほとんどないからです。 なぜなら、お客さんはあなたと別れた後、いろんな情報が目に飛び込んでくるからです。 もし、あなたが飲食店であれば、帰る時に何軒のお店を通ることでしょう。 もし、あなたがセミナー講師ならば、会場を出た後、スマホで別のセミナーの広告をいくつ目にすることでしょう？ そう、お客さんはあなたやあなたの商品やサービスのことだけを考えているわけではないのです。 だから接客中やセミナー中に次回リピートして頂く約束を取らなければ二度と来ない可能性が高い、と思った方が賢明なのです。 完全リピートシステムはこのことを踏まえて、お客さんが次回リピートせざるをえない状態を作ったり、リピートせずにはいられない気持ちにさせる仕組みを何層にもわたって構築していきます。そうすることで、通常であればリピートしなかったお客さんがリピートし出すため、あなたの会社の売上はそれだけで数倍に飛躍するのです。

　口コミはリズムです。「やめられない、止まらない、かっぱえびせん」「いいことあるぞ、ミスタードーナッツ」「食べたくなるなるケンタッキー」「ファイト！一発！リポビタンＤ」のように私たちは内容よりも、リズムで覚えていることが多いはずです。 これは歌の歌詞よりもメロディーを先に覚えるのと同じ理屈です。 ですからあなたの商品やサービスを口コミにするには、他にはないオリジナリティ溢れる特徴を作ることはもちろんなのですが、冒頭の例のように特長を伝えながらも、リズミカルなフレーズになっている必要があるのです。 そうすることによってはじめて、お客さんは無意識に歌を口ずさむようにあなたの商品のことをあちこちで話題にするでしょう。 ここまでやると口コミは一気に加速していきます。

　拡散させるには３つの要素が必須です。 １つは拡散した人が得をすること。 もう１つは拡散された人も得をすること、そして、最後は社会に良いこと、という要素が必要です。 たとえばバレンタインデーが拡散した理由はカンタンです。 １つ目はチョコレートが売れることによって、デパートをはじめとした、小売業の利益になること、２つ目は堂々と女性から告白するチャンスを作ったことで女性の間で広まります。 そして、カップルが誕生するキッカケが生れるので、社会全体も良くなる、というわけです。 ですので、あなたがあなたの商品を拡散させるには、この３つを押さえていけばおのずと拡散は巻き起こります。 この流れを作るのが拡散メカニズムなのです。