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この経営者から学べ! この経営者から学べ!
このコーナーでは他にない付加価値を生み出している経営者を客単価UPコンサルタント・村松達夫の視点で考察し、経営を飛躍させるためのエッセンスを抽出していきます。さらっと読むだけでワクワクとした高揚感が得られ、今の時代を切り開くビジネスのヒントが手に入ります。
慶応ボーイのお寿司屋さん
今回、ご紹介するのは、名古屋港にある『浜鮨』というお寿司屋さんだ。
といっても、カウンターだけの小さなお店ではなく、4F建てで宴会場も何部屋かある、ちょっとした料亭を想起させる店構えだ。
しかし、特徴はそこではない。慶応卒の店長だからなのか、活動自体が「(良い意味で)寿司屋離れしている」のだ。そのポイントを考察していきたい。
CONTENTS
-1- 多彩なイベント
まず、主催しているイベントが実に多い。「寿司教室」「釣りサークル」「日本酒の会」「陶芸教室」など、実に様々だ。
-2- コラボレーション
次に挙げたいのはそれぞれのイベントを自店だけではなく、異業種の人を巻き込んで開催している点である。
-3- おまかせ寿司
せっかくイベントで人を集めても、お店自体に魅力がなければリピーターにはならない。もちろん、浜鮨はそういったところにもちゃんと気を配っている。
-1-多彩なイベント
まず、主催しているイベントが実に多い。 「寿司教室」「釣りサークル」「日本酒の会」「陶芸教室」など、実に様々だ。 ただし、これらは実質的な儲けにはならない。
あくまで顧客サービスの一環として行っている。 だが、これをやることで寿司屋さん独特の「敷居の高さ」が解消されるため、その後の来店客につながったり、口コミされたり、と、大きな宣伝効果をもたらしている。 同じ敷居が低いのなら、「回転寿司」があるではないか?と思われるかもしれないが、本格寿司店としての「格」を落とさず、入りやすさ(何万円取られるかわからない等の不安の解消)を高めているのは見事としか言いようがない。 これらのイベント活動の多さは、通常の寿司業界ではありえないため、第一の特徴として挙げられるだろう。
イベントで敷居を下げろ!
お客さんが来ないのは商品が悪いからではない。最初に足を運ぶのはお店側が考える以上にハードルが高いのだ。 だから、気楽に参加できるイベントを主催することは集客を楽にするだけでなく、口コミを起こす突破口なので、ぜひ開催してみよう。
-2-コラボレーション
次に挙げたいのはそれぞれのイベントを自店だけではなく、異業種の人を巻き込んで開催している点である。
たとえば、「日本酒の会」では毎回、蔵元さんと接点のある酒屋さんに協力してもらい、珍しいお酒を提供している。 だから、参加者が毎回毎回、入手が難しいとされる銘酒を飲めることがこの会の売りの1つなのだ。 そして、酒飲みたちに銘酒の良さをプレゼンできる絶好の機会となるため、酒屋さんにとってもプラスなのだ。 その結果、主催者である浜鮨が結果的に支持される、まさに三方良しなのだ。 さらに、イベントを開催する際、酒屋さんにも協力してもらうため、集客も楽になるのだ。 だから、毎回遠方から浜鮨が初めての人もどんどん参加するため、チラシや広告を出すことなく、「楽しみながら集客できる」という仕組みができている。 おそらくタイアップしたい、という考える酒屋さんは多いはずだ。 最近では日本酒マニアの人がこの会の開催日程を自分のホームページで告知してくれているため、どんどん拡散し、より遠方から来るビッグイベントになっているようだ。 実際、毎回メールで案内を送るだけで、数日で満席になるとのこと。 その他、釣りサークル、陶芸教室なども同じようにタイアップでの効果は絶大である。 周りの異業種とコラボしながら拡大していく吸引力には目を見張るものがある。
異業種とWIN−WINのコラボをしろ!
自社ですべてまかなう必要は全くない。 同業他社や異業種でコラボをすれば足らないものを取り揃えてくれるチャンスは山ほど埋もれているのだ。 タイアップするときには相手のメリット、お客さんのメリットを考えながら組んでいくと広告費ゼロでも集客できるのだ。
-3-おまかせ寿司
せっかくイベントで人を集めても、お店自体に魅力がなければリピーターにはならない。 もちろん、浜鮨はそういったところにもちゃんと気を配っている。 その代表例が「おまかせ寿司」だ。 読者の皆さんは、カウンターに座って、「トロ!」とか「コハダ!」と職人さんに目の前で握ってもらいたい、と思いながらも、「時価」と書いてあると、いくら取られるのか分からないので躊躇してしまう、といったことはないだろうか? 特に女性同伴などで、「お金が足りない」なんて事になったら恥ずかしくてたまらないだろう。 浜鮨はそんな悩みに対応すべく、こんなサービスを実施している。
それは、事前にこっそり予算と苦手な食材を聞いておき、その範囲内で、その日の「リーズナブルで美味しいネタ」を職人さんが選んで出してくれるのだ。 これなら、カウンターに座る優越感を味わいながらも、値段を気にすることなく、コスパの良いネタを堪能できるというわけだ。 その他、数が食べられない女性向けに「ネタ1個」から注文できる「一貫出し」などもある。 まだまだ職人体質の残るお寿司屋さんで、ここまで消費者目線なお店は全国でもそうないはずである。
顧客視点で業界の枠を破れ!
この業界はこういうものだ、という枠組みに囚われていると、いつまでたってもお客さんが心の底で不安に感じていることに対応できず、顧客離れが起こってしまう。 業界独特の風土があればあるほど、こうした消費者目線で、新しいサービスを考えていくことは同業他社との差別化を図り、圧倒的なファンを作る突破口だろう。
今回の学び
「業界を超え、面白さの追求をせよ!」
Lesson1.イベントで敷居を下げろ!
Lesson2.異業種とWIN-WINのコラボをせよ!
Lesson3.顧客の視点で業界の枠を破れ!
慶応ボーイのお寿司屋さん
企業DATA(取材協力)
合資会社 浜鮨 竹川豊久さん
ホームページ http://www.hama-sushi.jp/
所在地 名古屋市港区入船 1-7-30
スタンド・バイ経営コンサルティング
客単価UP コンサルタント 村松達夫
ホームページ http://www.standby.jp/
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