売上を上げたい?
なんで?
こう聞くと、言葉に詰まる人は多い。
何故ならば、売上を上げるのは、
ビジネスとして、当たり前すぎるくらい常識だと
思い込んでいるからだ。
ここに落とし穴がある。
財務コンサルとしての
専門家の立場から言えば、
売上を上げることが
ビジネスの成功ではないのだ。
理由はカンタンだ。
ビジネスというのは、売上アップよりも、
利益を出すことが重要だからだ。
仮に
100万円で、利益10万円の会社が
あったとしよう。
これを、
1000万にしたら、
多くの人はスゴイ、と称えるだろう。
だが、実際はうまくいかなくなることの
ほうが多いのだ。
1000万円になったはいいが、
コストも上がって、利益は前よりも悪く、
赤字
なんていうのは
ザラだ。
そして、
10倍の売上が上がる代わりに、
10倍忙しくなる。
10倍の売上になる代わりに、
10倍クレームがある。
10倍の売上の代わりに、
10倍のスタッフ管理が必要となる。
それ以外にも、
マスコミだったり、
取引先だったり、
講演依頼だったり、
と、余分な仕事に駆り出される。
結局大変な割に
儲からない。
というケースが
かなりあるのだ。
にも関わらず、
どうして多くの人は売上アップを目指してしまうのか?
(ここからは抹殺される覚悟で書くので、心して読んでほしい)
それは国を上げて
奨励する方向だからだ。
公的事業も、
マスコミも、
そのことをどんどん良いことだと、
取り上げるため、知らず知らずに、
私達は洗脳されているのだ。
国が奨励する理由は簡単だ。
売上が上がれば、その分、
仕入れが増え、
雇用が増え、
広告発注が増え、
銀行借り入れが増え、
取引先が増え、
税金が増え、
と国内に良い影響をもたらすからであり、
国策
として、実にウエルカムなのだ。
だから、
あなた自身が楽しくビジネスをやるためには、
必ずしも売上を上げる必要はない。
にも関わらず、
売上アップをしたくなる、と思ってしまうのは、
国を上げて、
売上アップを
奨励しているからに過ぎない。
もちろん、日本が良くなるのは、
良いことなので、それはそれで頑張って欲しいが、
それよりも、まず自分の会社を良くしたい、
と思うのであれば、売上アップよりも、利益を出すことを
しっかりやるべきだ。
じゃあ、利益を上げるには?
は長くなったので、またの機会に書くとしよう。
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日常 | 09:53 PM |
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